ホタテの発送方法 保存方法

貝柱

体の中で最も大きい部位です。普通の二枚貝は貝柱が二ヶ所あることが多いですが、ホタテ貝は発生の初期には二ヶ所にあり、大きくなると一方が退化して無くなります。 ホタテ貝が泳げる貝なのは、この巨大な貝柱のおかげなのです。

鰓

海水中からエサを取り込んだり、呼吸する働きをしています。

生殖巣

世界のホタテ貝の仲間は通常雌雄同体ですが、日本のホタテ貝は雌雄異体となっています。 産卵期が近付く頃には大きく膨らみ、生殖巣の部位が、雄は白色、雌は赤色となります。

心臓

ホタテ貝の心臓は二心房一心室からなり、動脈と静脈が通っています。血液は無色透明となっています。

外套膜（ヒモ）

通称ヒモと呼ばれ、貝殻を作る働きをしています。

腸腺

通称ウロと呼ばれ、肝臓とすい臓の働きをしています。 また、内部には胃があり、取り込まれた餌はこの胃で消化されています。

眼

外套膜（ヒモ）の上に黒く点在しています。 レンズや網膜などの役割をしていますが、ホタテ貝は、光を感じる事くらいしかできないようです。

お刺身で食べれる貝付き活ホタテは、貝から剥いて生のまま冷凍保存してください。

ホタテ貝柱は、ヒモや周りの生殖巣を外して、貝柱だけにして保存します。貝柱は冷凍前に一度塩水で軽く洗って、キッチンペーパーなどで水気をふき取ります。ジップロックなどの密閉できる袋があればとても良いですが、無ければ、小分け用にビニール袋に重ならないように入れてから冷凍庫へ入れて保存します。

※貝柱を切り分けて冷凍すると、解凍したときに生臭くなりますので、必ず丸のままで冷凍してください。

ヒモは、その他の内臓と分けてから、塩を振って揉み洗いします。 ぬめりや汚れがとれたら、キッチンペーパーで水気をふき取ってから適当な大きさに切ります。 食べる分ずつラップなどにくるんでから保存袋へ入れて冷凍庫で保存してください。。

冷凍したホタテを解凍する時は、冷蔵庫に移して半日くらい時間をかけて自然解凍で解凍してください。 急ぎの場合は、袋に入れたまま流水にあてて解凍します。

ここで止めていただきたいのは、直接真水に浸すとホタテが水っぽくなりますので、 せっかくの美味しいホタテも美味しくなくなります。

活ホタテは、貝柱、ヒモ、生殖巣が食用部分です。黒点の部分は「ウロ」と呼ばれる部分となり、食べてはいけません。

えらは食べられますがダシとして使うのが良いでしょう。 オレンジやベージュ色のキモみたいな部分は、生殖巣と言い食べられますので、 取り外して塩水で洗い保存袋で冷凍庫で保存してください。

冷凍方法

貝から貝柱を取り外してウロなどを取り除き、保存袋やラップに包み冷凍します。

解凍方法

冷凍庫から冷蔵庫に移して、半日以上かけてゆっくり自然解凍しますと旨みが逃げません。 解凍後は、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取ってから使用します。

ホタテの貝毒が蓄積されるのもウロの部分にだけと言われていいます。これは、貝類の餌であるプランクトンが原因とされています。 主にほたて貝の食べてはいけない部分は、ウロだけに蓄積されるので、この部分を取り除けば貝毒の心配はありません。

ちなみに、ウロは食べても苦くて、食べる部分じゃないと言う事がはっきりわかるくらい美味しくありません。 北海道のホタテ貝は、定期的に貝毒検査を行なっておりますので安心してお召し上がりください。